リスタート~とらわれない生き方

自分はなんのために生まれてきたのだろう?」

2年間で400回この言葉を耳にしました。

400人の心の叫び、苦しい思いと共に。

 

いったいどうしたらいいの?わからないんです。

 

わたしが出会った400人というのは、

就職について悩みを抱えている人たちでした。

 

400人一度に会ったわけではなく、

毎月16人前後の人たちと約21時間一緒の時を過ごす。

2年間かけて出会った人たちです。

 

当時わたしは、就職支援の講座を受け持っていました。

はじめてする仕事。

 

右も左もわからず、まさに右往左往というありさま。

 

24歳から38歳までの人たち。

我が家の息子たちと同じ年代。

 

彼らの前に立った時、

ホンの少し前の自分を見たような錯覚に陥りました。

 

生まれたてのコジカ?のように、

プルプルとカラダを震わせながら

一生懸命自分の足で立とうとしている姿。

 

彼らもわたしも

その瞬間からリスタートしていたのです。

 

どうしいたらいいのかわからない。

でも、どうにかしたい。

 

もがいて、苦しんで

たどり着いたあの場所。

 

シーンとした部屋に漂う緊張感。

ココから立ち去りたい。

そんな空気を身にまといながら。

 

みんな下を向いたまま、身動きひとつしない。

 

リクルートスーツを身にまとった大きな岩が

置いてあるようにさえ見えました。

 

”どうしたらこの人たちは顔を上げてくれるのだろう?

 笑った顔を見てみたい”

 

そんな想いが伝わったように、

少しずつ、ひとりずつに変化が訪れるのです。

 

これは毎回そうでした。

 

土地が変わっても

人が変わっても。

 

『いったいどうしたらいいのか…

 わからないんです』

 

ひとりひとりがそんなメッセージを

全身から発信していました。

 

否定的な言葉から何一つ良い結果は生まれない!

 

実は彼ら、

素晴らしく優秀な学歴を持っているのです。

 

わたしの最終学歴は

高等学校卒業。

 

彼らの最終学歴は

誰もが知っている大学卒業。

または、大学院卒業でした。

 

”よくもまぁこんなにそろったな”

そう思ったほどです。

 

わたしの時代だと彼らはエリート中のエリート。

将来を保証された人たちの集団。

国を動かす人たち。

 

”どこをどう間違ったのか。

 ココに来てしまったのね”

 

複雑な思いで向かい入れたのです。

 

”もし、この場所に

わたしの息子がいたとしたならば。

この先生と呼ばれている人は何をしてくれるのだろう?”

 

この先生、というのはわたしのコト。

 

彼らの親御さんから

大切なお子さんを預かった気持ちでした。

 

責任の重さと重圧感に押しつぶされそうになった時

ふと、気がついたことがありました。

 

”わたし、子育ての経験がある。

 それも、3度ある”

 

同じように育てても、

同じ環境で育っても、

三人三様、ぜんぜん違う我が息子たち。

 

そのことを思い出した時

妙に胆が座った感を覚えました。

 

最初彼らは言葉を発することをしませんでした。

重い空気を入れ換える。

 

それには、言葉を変えることが一番早い。

 

なぜならば、

『否定的な言葉から何一つ良い結果が生まれない』

ということをわたしが一番よく知っていたからです。

 

リスタート~とらわれない生き方

 

「自分はなんのために生まれてきたのだろう?」

「どうしいたらいいのかわからない」

「こんなんじゃ生きていても仕方がない」

 

そんな思いにとらわれたままではもったいない。

 

くり返しその思いを持ち続けるとしたならば、

当然のごとく、

行動のすべてに悪い影響を与えてしまう。

 

無条件に受け入れている否定的な言葉の数々。

 

「ずっと今のままでいる?

 それとも、思い切って変わってみる?」

 

彼らはおそるおそる変わるほうを選択。

 

「7つの習慣」の著者、スティーブン・R・コヴィーは

 

自分の身に何かが起こるかではなく、

それにどう反応するかが重要なのだ。

 

そう言っています。

 

今の状況も、どんな状況であっても、

どう反応するかによって

その後のすべてが変わります。

 

だとしたら、変わることを選択した彼らは

否定的な言葉や

否定的な考え方を一掃する必要がある。

 

そして、少しずつ取り組み始める。

 

就職しようとする人たちに

「乱暴な言い方かもしれないけれど、

 就職に固執するのはなぜ?」

と聞いたことがある。

 

そうしたらその中のひとりが大声で笑いだした。

 

「ほんとうに乱暴な言い方だな。

 ココでそんなこと言っていいの?」

 

腹を抱えて涙を流しながら笑っている。

つられてみんなも笑いだす。

 

「いいよ、バレたら謝っちゃうから」

わたしがそう言ったら、みんな笑いが止まらない。

 

そして、

「久しぶりに笑った」と言う。

 

「こんなところに来て情けないと思っていたけど、

 そうじゃなかったみたいだ」と言う。

 

「確かに固執していた。

 全てにおいてガチガチの中で生きてきてた」と言う。

 

優秀ゆえに、陥ったワナ。

もがき苦しんできた日々。

よくぞ、ココまで来てくれた。

 

彼らに出会ったとき思ったこと。

 

”どうしたらこの人たちは顔を上げてくれるのだろう?

 笑った顔を見てみたい”

 

わたしの願いは見事届いた。

 

次は彼らの番。

 

「なんのために生まれてきたのだろう?」

という意味も彼ら自身が考えはじめた。

 

どうしたいのか、自分に聞いてごらん。

 

リスタート~とらわれない生き方

を選んだ彼らを誇りに思う。

 

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